2025.01.21 Tue.
ホース・ガール
週に4日くらいジムに行って体を動かすようにしています。そうでもしないと、根っからのインドア派である自分は全く運動しないことになってしまうので(散歩は大好きなのだけど、すごくのんびり歩くのであんまり運動している感はない)。
というわけで、今日もジムで5キロ走るのと、マシンをいくつかやってきました。ジムの日の一番の楽しみといえば、「やれやれ疲れた」と思いながら帰ってきて、リビングのソファにごろんと寝転がって20分ほど昼寝することです。
体と心がリラックスしている時にする昼寝って最高に気持ちいいです。今日も「うへえ、気持ちいいなあ」と思いながら昼寝しました。まるで天国に行くかのような心地。死ぬ時も、できればこんな感じでお願いしたいです。
人間の体って不思議なのもので、「20分で起きよう!」と思って寝ると、目覚ましかけなくても、ちゃんと20分後くらいに目が覚めまてくれます。あるいは僕だけでしょうか。いつかうっかり、数時間寝こけたりしちゃうかもですが。
ところで最近、お気に入りのバンドはホース・ガールです。このPVの曲がめちゃくちゃかっこよくて、毎日のように聴いています。
ヨ・ラ・テンゴとかペイブメントとかオルタナ系ロック好きはきっとドンピシャだと思うのです。この奇妙でピッチがちょっとずつずれていくギターリフとか、たまらんです。他の曲もいい感じにダークさがありつつ、ひねくれ感もありつつ、クセになります。キラキラさとか皆無です。
彼女たちが何者なのか実は全然知らないですが、とにかく今一番聴いております。日本にライブとか来たりするんでしょうかね。その際は、ぜひ行ってみたいけれど、世の中の情報に疎いので知った時には終わっていそうな気もします。まあ、それもまた人生ですね。

2025.01.19 Sun.
韓国版『続・森崎書店の日々』
今朝もトトは僕を起こしにきたと思ったら、案の定掛け布団の中に入ってしばらくその中でゴロゴロタイムがはじまりました。かわいいからいいのだけど、君は起こしにきてくれたんじゃないのか。
そして、そのあとでジウと散歩に行こうと家を出たら、うちの扉の真ん前に犬(?)のフンが落ちていて、あやうく踏むところでした。
おそらく散歩していた飼い主がそのまま放置していってしまったんでしょうが、家の前のはさすがに片そうよ……。日記で書くほどのことでは絶対ないと思うのだけど、まあ普通に生きてるとそんなに大きなことなどそう起きませんね。せいぜい玄関前に置かれた犬のウ○コにびっくりするくらいです。
ところで写真は、韓国版の『続・森崎書店の日々』。献本をいただいたので、せっかくなので載せておきます。なかなかポップなカバーではないでしょうか。貴子が書店の2階の部屋で本を読んでるシーンのようですね。
韓国では日本の小説が人気だそうで、僕の本も全て韓国での翻訳化が決まっていて、これからも刊行されていく予定です。韓国の読者は、僕の作品を読んでどんな感想を持つのでしょうか。楽しんでくれればいいなあと願っています。まあ、ここまで感想が届くことって基本ないですけれど。
そういえば、『不便なコンビニ』で知られる韓国の小説家・キム・ホヨンさんと3月に神保町の某書店で対談イベントをするになっています。日本と韓国のヒーリング小説の書き手の意見交換みたいな場を想定してるのかな?
イベントについては、また詳細が決まったらこちらのサイトでもおしらせしようと思います。どんな話題が飛び出すのか、僕もちょっぴり緊張しつつ楽しみにしております。間違っても犬のウ○コの話なんてしたらダメですね。気をつけます。

2025.01.18 Sat.
朝とトト
朝はいつも必ず起こしにきてくれるトトさん。
というより、こちらが起きるのを見張っています。そして、こちらが目を覚まして上半身を越すと、「わーい!起きた起きた!」と大喜びでベッドに飛び乗ってきます。そして、一緒にリビングに行くまでが朝の儀式となっています。
でも最近は寒いからか、僕が起きて上半身を起こし、トトがベッドに飛び乗ってまでは同じなのだけど、そこからトトが僕が使っていた掛け布団にごそごそ入っていくという謎の工程がひとつ増えました。
人間の体温であたたかいのがいいのか、せっかくこっちが起きる気になっているのに、なかなか布団の中に入って出てきてくれません。
でも、布団の中でゴロゴロゴロゴロと超ご機嫌に喉を鳴らすので(トトのゴロゴロがめちゃくちゃ大きい)、なんだか引っ張り出すのも可哀想なので気が済むまでそうしておいてあげます。そういうわけで、今日も起きてからしばらくトト待ちの謎の時間が発生しました。
「そろそろ出てきたら?」とこっちが声をかけても、ゴロゴロとずっと喉を鳴らしてなかなか布団から出てこないトトさん。
君は僕を起こしにきたのじゃないのか?ミイラ取りがミイラになるとはこのことじゃないだろうか。
だいたい5分くらいすると満足して出てきます。そして、「じゃあ、そろそろリビングに行きましょうか」という顔でこちらを見てきます。うん。こっちが待ってたんだけどね。
別にいいんですけどね、なんかでもちょっと朝から釈然としない気持ちになります。
明日の朝もきっと起こしにきてくれることでしょう。そして謎のトト待ちの時間が発生すると思われ。まあいいんです。猫と一緒に暮らしている人間なんて、そんなものですから。

2025.01.17 Fri.
アバウト・ア・ボーイ
今朝もとっても寒かったです。ジウと散歩に行ったものの、ジウも寒がってすぐに家に帰ってしまいました。
普段、ジウは犬みたいには家に自分から帰ってくれないいので、途中で僕が抱っこして連れて帰るのだけど、その気になれば自力で家に帰れるのがわかった朝でありました。普段から自発的に家に帰ってほしいものですが。
こんな寒い日は、外出せずにぬくぬくとあたたかい家で読書に限ります。
というわけで、最近はイギリスの作家、ニック・ホーンビィの作品を続けて読んでいます。
大晦日の夜に自殺するために屋上に行って鉢合わせてしまった4人の間に生まれる奇妙な絆を描いた『ア・ロングウェイ・ダウン』。
破綻した夫婦生活を送っていたはずが、妻が離婚したいと切り出したことから、なぜか皮肉屋の夫が加速度的にいい人になってしまう家族の混乱を描いた『いい人になる方法』。
父親の印税で暮らす働かない主義の中年男・ウィルと、家庭にも学校にもトラブルを抱えている12歳の少年マーカスがあるきっかけでおかしな交流が生まれる『アバウト・ア・ボーイ』。
どれもとっても面白いけれど、一番好きなのは映画が日本でも大ヒットした『アバウト・ア・ボーイ』でしょうか。
ニック・ホーンビィの魅力はなんと言っても、その会話のセンスじゃないかと個人的には思っています。登場人物たちが一癖も二癖もある人たちなのに、「ひどいやっちゃなあ」なんて笑いながら読んでいるうちに、どんどん憎めなくなってくる。もちろん翻訳者の腕がいいのもあるのでしょうが、とにかく軽妙に続く会話の応酬がとても楽しいです。
『アバウト・ア・ボーイ』は20年前にも一度読んだのだけど、その魅力は今もちっとも変わらなかったです。勢いづいて映画版も観たのだけど、キザ男・ウィルを演じているヒュー・グラントが流行り役すぎて、どこから見てもウィルにしか見えないという。
この作品は原作と映画で結末部分が大きく変わるんですよね。20年前は原作の展開がどうにも地味に思えて映画版のしっかりカタルシスのある展開が好きだったのだけど、今回は映画はどうもわかりやすすぎて原作の展開の方がいいなあと思ったのでした。人間の好みって、20年で変わるものですね。
ニック・ホーンビィの本は翻訳本はあらかた読んでしまいました。まだ未訳の作品もあるので、もっと日本語版が出るといいなあと願いをこめつつ。
さて、次は何を読もう。寒い冬は読書がはかどりますな。

2025.01.16 Thu.
体内時計
今日は朝からとても寒かったですね。ちょっと外に出ただけで、北風が吹きつけてきてきました。明日もこんなに寒いんでしょうか。
さて、これを書いているのは、夜10時。
10時といえば、うちではイベントがあります。といっても、人間のためのものではなく、猫のイベント。
毎晩、夜10時が、ウェットのごはんをあげる時間なのです。猫って体内時計がすごくしっかりしています。「食べるの大好きガール」のトトは、10時が近くなるとそわそわと人間のそばを歩き回りだして、10時をちょっとでも過ぎると「ごはんは? お約束の時間ですよね?」と耳元でずっとニャアニャア抗議をはじめます。
時計を見るわけでもないのに、その正確さ。しかも、毎日。人間には無理。そういうのを目の当たりにすると、人間っていつの間にか、生き物としての本能を失ってるんだなあ、としみじみ感じます。まあ体内時計というか、腹時計とも言えそうですが……。
しかしその10時にウェットをあげるというのも、人間側(僕と妻)がなんとなく作ったルールで、トトと約束を交わしたわけでもないのです。
ところが、トトさんときたら、
「約束しましたよね? 10時はウェットの時間ですよね? 約束したのだから、あなた方はちゃんと守る義務がありますよ。さあ、早く立ち上がってウェットの用意をするのです!」
と脅してきます。
今もこれを書いてる横で、本当にニャアニャアうるさいです。しびれを切らして、ちょっともうキレてる?って感じの声を出しています(笑)
かわいそうなので、書くのはこの辺で切り上げて、ご飯をあげることにします。
でも繰り返すけど、別に10時にウェットをあげると言う約束をしたわけじゃないんですけどね。なんか、今ではそんなことは口が裂けても言えない雰囲気になっております。猫と人間の共生もなかなか大変ですね。

2025.01.15 Wed.
鼻を噛む猫
ジウは朝、僕がなかなか起きないと業を煮やして起こしにきます。
まずは、ベッドに飛び乗って耳元で「ワウワウ」と起きろ攻撃。それでもこちらが起きないと、本気モードになって、寝ているこちらの鼻を噛んできます。
こっちが嫌がって何度寝返りを打っても、執拗に鼻を狙ってくるのが、なんとも性格が悪い!「おい、起きろよ起きろ!」とこっちが根負けするまで続けます。おまけに、運が悪いと牙が鼻に刺さって流血沙汰になります。
今までに、夢うつつでいるところにガブッとやられて、叫んで飛び起きたことが数度あります。あとで鏡を見ると、鼻のてっぺんに穴が空いていて、血がタラーッと垂れているはめに。今も跡がしっかり残っています。
さすがにこれはあんまりだろう、と妻に怒るのですが(なぜなら本人に怒ってもしょうがない、というか、相手にされない)、「さっさと起きない自分が悪いんだよ」と根っからのジウ党の妻は、絶対にこちらの味方になってくれません。ひどいです。
しかも、ジウが鼻を噛んでまで起こすのは、僕だけ。なぜなら、散歩に行くのが僕だから。妻は僕が悲鳴をあげているのをよそに、「あんまうるさくしないでえ」とか言いながら、いい気に寝ていたります。さすがに、ひどくないですか?
そういうわけで、今日もしばらく抵抗していたのだけど、ジウが本気モードにだんだん入ってきて、こちらの鼻を狙い出したので、慌てて飛び起きました。もう鼻のてっぺんに穴を開けられるのは、こりごりなのです。
昨日ジウのことを褒めるような日記を書いておいて、なんですか、こいつにはそういう悪猫の部分もあるのです。すべてのものには、光と影あり。今回は、ジウの影の部分について書かせてもらいました。
それにしても、起こすために飼い主の鼻を噛む猫って、どのくらいいるのでしょうかね?そういう話を聞いたことがありません。
もしかして、ジウだけなんでしょうか?となると、その責苦を受けているのは、世界中で僕だけということになりませんか。
考えると、恐ろしいです。

2025.01.14 Tue.
ジウの効能
今朝はジウと散歩中にたくさんの人に声をかけられました。暖かったし、散歩している人たちも心なしかご機嫌だったからでしょうか。
ときどき会うおじさんがここぞとばかりに近づいてきて、「猫ちゃ〜ん、会いたかったよ〜」とジウの頭を撫で回していました。目尻が下がりまくって、本当に猫好きなんでしょうね。一緒にいた数名の方に囲まれて、「猫って散歩するんですか?」などと質問攻めに。
おじさんたちと別れたあとも、道行くおばあさんにも「かわいいですね!」とニッコニコの笑顔で声をかけられました。こういうとき、何て答えればいいのか一瞬迷いますが、せっかくうちの愛猫を褒めてくれているのだから、「ありがとうございます」と素直に答えるようにしています。ジウは素知らぬ顔で歩き去ろうとしますが。もうかわいいと言われ慣れすぎて、なんとも思っていないご様子。
なんにせよ、一瞬でもみなさんを幸せにできたのなら、言うことなし。すごいね、ジウは!
小説家なんてやっていると、外部との接点が気がついたら全然ない!みたいな日々を送ることになったりします。この1ヶ月、妻以外の誰とも話していない、とかね。
それはやっぱりちょっとさみしいし、孤独を感じたりもするのだけど、こうしてジウと散歩に行った時、わずかでも人との交流があったりすると、いい気分転換になります。自分の殻から抜け出せる、僕にとっては貴重な時間です。
そういう意味でも、ジウがみんなから声をかけられるのはうれしいことです。まあ、主役はジウ。僕はあくまでその従者というだけなのですが。それでもジウと散歩に行くのって、すごく楽しいです。
そんなわけで、また明日もジウと散歩に出るのです。

2025.01.13 Mon.
マイ・オールド・アス
昨日も映画の話を熱く語っておいてなんだけれど、今度はプライムビデオの配信ですごくいい映画を観ました。
タイトルは「マイ・オールド・アス ~2人のワタシ~」。昨日の「I Like Movies」と同じくカナダ映画。ただの偶然かもしれないけれど、最近はカナダ映画が熱いんでしょうか。この映画も素晴らしかったです。
ストーリーは、18歳でもうすぐ大学への進学を控えた自由奔放な少女エリオットが友人たちとマジックマッシュルームをやってラリっている際に39歳の自分と会う。その中年の自分からいろいろアドバイスを受けたエリオットは、家族を蔑ろにしてきたことや地元への愛に改めて気づき、そして心から愛せる大切な人との出会いを経て、大人への成長していく……という感じでしょうか。
いきなりマジックマッシュルームでラリって……というはちゃめちゃな展開だったので、どうなるかと思えば、その先は胸が熱くなる、そしてとても美しい青春映画に仕上がっていました。
18歳。何もかも新鮮で、だからこそ家族や田舎の地元などはただ鬱陶しいだけにしか思えない。けれど年をとると、家族との何気ない日々や見飽きていた景色が恋しくてたまらなくなる……。そういうものですよね。それがストレートに描かれていて、「ああ、わかるなあ」と思ってしまいました。
エリオットは大人の自分と会ったことで、自分がいかに家族に薄情な態度をとっていたことに気づく。そのときの少女と大人のエリオットの会話がいいです。
「私、家族を大事にせず、すごいクズだったよね」
「気にしなくていい。18歳っていうのはね、みんな、クズなのよ」
ああ、いいですね。胸のあたりをつんつんと突かれるような、ほろ苦い台詞。こういうのがあるだけで、観てよかったなあと思います。
この話はそれだけでは終わらずに、愛することの喜びや苦しさ、切なさをエリオットが知る方向へと進んでいきます。エリオットが大人の自分から聞いて知ってしまった、ある重大な秘密。それを知ったうえで彼女が下す決断が、すごくいい。涙が出ました。この後半のシーンだけでも、自分はきっと何度でも観直してしまう気がします。
やっぱり映画っていいなあと思うのです。まるきり昨日と同じこと言ってるけど。

2025.01.12 Sun.
I Like Movies
今日もまた、とっても寒い。
あまりに寒くて、お昼に妻と人気のラーメン屋に行く予定だったけれど断念。なにぜ外で並ばないといけないお店なので、さすがにこの寒風吹き荒れる中で30分とか待っている勇気が出ませんでした。
代わりにというわけでもないのだけど、映画館に行ってきました。観たのは、『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』というカナダのコメディ映画。
簡単に内容を説明すれば、「カナダの田舎町を舞台に映画が大好きだけれど自己中でナルシストで他人の気持ちを高校生の男の子が周囲でトラブルを起こしつつも、少しずつ成長していく物語」という感じ。
いけてない女子高生の日常を描いた映画『ゴースト・ワールド』と雰囲気がよく似ていて、笑いの中に人間のどうしようもなさや切なさ、そしてほろ苦さが描かれていて、素晴らしい映画でした。
なんといっても、主人公のオタク少年・ローレンスがいい。勘違いしまくりで自意識過剰、地元や地元の友人を見下しまくり。「カナダなんてダサい場所じゃなくてニューヨーク大に入学して映画を学ぶんだ」と暇さえあれば誰かれかまわず語り出す。
最低なやつといえば、最低なのだけど、なぜか憎めない。なにしろ異常にポジティブだ。それにきっと多くの大人が過去の自分と重なる部分を彼の中に見つけて、身につまされたりするんじゃないだろうか。「地元に進学するなんて絶対嫌だ。東京の大学に行く」みたいなことを考えて、周囲の人を心の中で見下してみたり。そんな若さゆえの傲慢さって、多くの人が経験しているものだと思う。
そんな彼がレンタルDVDの店長の女性との交流などを経て、ちょっとずつ変わっていく。いろんなものを失って、そして少しだけ大人になる。
彼の成長が垣間見えるラストシーンは、嬉しいような切ないような気持ちになってしまいました。彼の強烈で根拠のないナルシズムには人を惹きつけるものが間違いなくあって、それを彼はこれからの人生で失っていくんだろうなあとか考えてしまって。
もちろん、他者と協調し人の痛みがわかる人間になれる方が素晴らしいのだろうけれど。でも、そうなったらローレンスはもうローレンスではなくなってしまうんじゃないかな、とか、余計なことを考えるわけです。
なんにせよ素晴らしい映画でした。まだ今年はじまったばかりだけど、もしかして今年のベスト1になるんじゃないかな。映画っていいですね。特にミニシアター系の映画が、やっぱり自分は大好きだ!
そういえば、いつか小さな映画館を舞台にした物語を書きたいと思っているんですよね。他にも書く予定のものがたくさんあるのでいつになるかわからないけれど、構想自体はかなりできて、ひそかに書くのを楽しみにしています。
映画っていいなあ。映画館っていいなあ、と思った1日でした。

2025.01.11 Sat.
今年最初の運試し
今日の夕飯は、久しぶりに圧力鍋で角煮を作りました。僕の少ないレパートリーのひとつです。
圧力鍋ってちょっと怖いですよね。そんなことないですか?僕はいまだに圧力後に鍋を開ける時、ビビっています。
数年前、初圧力鍋を購入して使った時に、圧力ピンがしっかり下がっていない状態でうっかり開けてしまったんです。説明書を読まないので、そんな基本中の基本さえ理解しておりませんでした。で、開けた途端に圧力から解放された煮汁が全部「ブババババ!」と飛び散ったのです。妻と僕は突然のことに固まってしまい、天井高くまで噴き上げる煮汁をしばらくなすすべもなく眺めるという、苦い思い出があるのです。
まあ、さすがにもうそんな失敗はしません。ただ、いつもおっかなびっくり、「どうかあんな惨事にならないでくれ」と心の中で祈りながら、開けています。
ところで今年は年明け早々、高○屋に行ったんです。そこでもちょっと苦い思い出がありました。
新春セールでちょっと大きめな買い物をしたら、抽選会のくじ引き券もらったのです。1万円に一回くじを引ける券だったので、なんと9回分。一等賞は箱根2泊3日旅行、2等はマウンテンバイクと、景品もなかなか豪華。
これは今年一年を占う、年の初めのいい運試しだと妻と話して、いざ抽選会へ。9回分も引けるし、旅行券当たっちゃったらどうしようかな、などと思ってくじを9回引きました。
結果、全部ポケットティッシュ。ポケットティッシュ9つ。そんな大量のポケットティッシュはいらないと内心思ったのだけど、係のなかなか偉い役職についていそうなおじさんが問答無用で押し付けてくるので、仕方なくカバンへ入れて、そそくさと帰りました。ポケットティッシュを山盛り持った無表情のおじさんが怖かったです。
で、そんなことがあったのをすっかり忘れて、今日1週間ぶりにそのカバンを持って、人と会うために喫茶店に行ったのです。で、このカバンこんなにもの詰まってたっけと、歓談中に急に不思議に思って開けたらビックリ。なんか大量のポケットティッシュ入ってる!恥ずかしくてその場の誰にも言えず、慌ててカバンを閉じたのでした。
そんなことがありつつも、夕飯につくった角煮はおいしくて、妻にも好評でなによりな1日でした。