今朝はひさしぶりに曇りだったので、ジウもはりきって散歩へ。日差しがないおかげで人間もだいぶ楽、ジウも途中でぐったりして歩くのをストライキすることもなく、家まで無事帰ってきた。
我々が散歩している間、トトは庭でお留守番しているのだけど、なにやらひとりで興奮している。そのまま我々が家に入ると、トトも入ってくるがその口には何かを咥えている。ぽとっと床に落としたものを見ると、トカゲさんだった。
かわいそうにトカゲさんは、すでに天に召されていた…。その凄惨な現場を見て、「ひっ!」と思わず本気の悲鳴が出た。
そうだった。夏になるとトトは庭にいるトカゲさんを見つけては狩り、そして自慢げに家に咥えてくるのだった。悪気はないし、猫の習性なのだろうけれど、しかしこれはむごい。
トカゲさんもうちの庭にいたせいで、こんな凄惨な事件に巻き込まれてしまって……申し訳ない。トカゲさんたちも連絡網とかで「あの家にはヤバいのがいるから近づかない方がいい」とか情報を回して、うちには来ないでほしい。
仕方ないので、亡骸は僕が庭の土に還してやることに。トトは心なしか誇らしげな顔でそれを見ている。女の子なのにね。天使みたいにかわいいのにね。夏になると、殺戮の天使になっちゃうんだよね。
トカゲさんのご冥福を祈る。そして、まだいるであろう庭のトカゲさんたちのためにも、トトはなるべく外に出さないようにしようと誓った。(でも、言うこと聞くタマじゃないのだけど)